- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

【コラム】完璧主義者のフェレーロ、最後は涙のフィナーレ◇第2弾 2012引退シリーズ その2

今年男子テニス界で、たくさんの選手やテニスファンに惜しまれながらも、最高の形で現役引退したJ・C・フェレーロ(スペイン)。本日はコラム第2弾その2をお届けします。

2003年に世界王者の座を手にし貴公子として大活躍していたフェレーロは、2004年の全豪オープンでベスト4へ進出するも、ここから下降していくこととなる。

2003年にグランドスラム初優勝を飾った全仏オープンでは1回戦のT・ハース(ドイツ)に勝利するも、2回戦でI・アンドレエフ(ロシア)の強烈なスピンのかかったショットに対応できず、まさかの2回戦敗退。

その後も2004年シーズンは初戦敗退が続き、9月には世界ランキングでトップ10圏外となり、同年のシーズン終盤では30位台にまで落ち込んでしまう。また、この頃フェレーロは、特徴であったプリンスのラケットからヘッドのラケットに変えた。以降、黒塗りのラケットなどを使用するなどしたが、本来のテニスを発揮できずにいた。

しかし、2006年のW&SマスターズでJ・ブレーク(アメリカ)R・ソデルリング(スウェーデン)、さらに当時世界2位のR・ナダル(スペイン)などの強豪を撃破したフェレーロは決勝へ進出する。決勝では2003年全米オープン決勝の再現となるA・ロディック(アメリカ)と対戦し、3-6, 4-6のストレートで敗れるも、迫力あるストローク戦を披露した。

翌年はモンテカルロ・マスターズでR・フェデラー(スイス)に敗れるもベスト4進出、さらにこれまで結果を残せていなかったウィンブルドンで準々決勝まで勝ち進む。

2008年には以前使用していたプリンスのラケットに戻し、全豪オープンでは強敵D・ナルバンディアン(アルゼンチン)にストレートで勝利するなどで、徐々にかつての調子を取り戻す。

2009年、フェレーロは得意とするクレーコートのATP250大会であるハッサン2世グランプリで、約ツアー6年ぶりとなるタイトルを獲得。さらにウィンブルドンでは主催者推薦で出場し3回戦のF・ゴンサレス(チリ)との対戦で、日没寸前の末に4-6, 7-5, 6-4, 4-6, 6-4の大激闘を制す。その後、G・シモン(フランス)に勝利しベスト8まで勝ち進むも、準々決勝でA・マレー(英国)にストレートで敗れた。

翌年2010年は貴公子と呼ばれたフェレーロを思い起こすようなプレーでブラジル・オープン優勝、さらにクラロ杯ではD・フェレール(スペイン)に逆転で勝利し、2週連続で優勝した。また、7月に行われたクロアチア・オープンで、その年ツアー3勝目をあげる活躍をみせた。

2011年はメルセデス・カップでツアー16勝目。フェレーロにとってこれが最後のタイトル獲得となった。

同年の全米オープン2回戦でG・モンフィス(フランス)と対戦し、7-6 (7-5), 5-7, 6-7 (5-7), 6-4, 6-4の激闘を制した。その時についてフェレーロは「サービング・フォー・ザ・マッチの時、コート上では特別な感情が沸き起こった。観客の皆さん全てが試合を楽しんでくれているのを目の当たりにした。彼らはこういった試合が大好き。だから、その場にいられることは素晴らしいこと。」と、コメント。加えて「この試合はとても多くの意味を持っている。長い間、コートの中でこれほど楽しめたことはなかったから。」と、これまでの想いも告白した。

そして、今年9月にフェレーロは祖国スペインのバレンシアで開催されるバレンシア・オープンで現役引退することを発表した。

引退については「バレンシア・オープンが現役最後の大会になる。引退するには一番の場所だと思っている。ここ数年は怪我泣かされて満足なシーズンを送ることができなかった。今シーズンは、プロになって14年間持ち続けた情熱を保つことができない複雑なシーズンになってしまったよ。」と、気持ちを語った。

そして、10月に行われたバレンシア・オープン、フェレーロの1回戦の相手は同胞のN・アルマグロ(スペイン)だった。結果、ストレートで敗れたフェレーロは「最初にドローを見た時は、正直嬉しくはなかった。彼(アルマグロ)は対戦したくない選手の一人だったから。とても親しい仲間だし、練習も一緒にしていた。でも考え方を変えたら、自分の最後の試合を大切な友人と戦えるのは後悔なく引退ができるとも思えるようになった。」

さらに「テニス人生を通して、自分はとても負けず嫌いな選手だった。でも今は、そんな感情が自分の中にもうないと感じてしまった。そうなると世界で戦っていくレベルを維持するのは難しくなってしまう。もうちょっとは現役を続けられたのかもしれないけど、自分は完璧主義者だから、このタイミングで引退するべきだと思ったんだ。」と、コメントした。

今後はコーチとしてアルマグロと共にツアーを回ることを明かしている。

引退セレモニーではナダル、フェレール、F・ベルダスコ(スペイン)T・ロブレド(スペイン)M・グラノジェルス(スペイン)M・ロペス(スペイン)A・コスタ(スペイン)L・ヒューイット(オーストラリア)、シモン、A・ドルゴポロフ(ウクライナ)J・モナコ(アルゼンチン)、そしてシングルス最後の対戦相手となったアルマグロなど、共に戦ってきた戦友達が駆けつけ、フェレーロの目には涙が浮かんでいた。

まさに祖国スペインで最高の戦友たちと「涙のフィナーレ」で、自身の現役生活を締めくくった。

【フアン=カルロス・フェレーロ】
プロ転向:1998年
キャリア通算成績:479勝262敗
グランドスラムタイトル:2003年 全仏オープン
自己最高ランク:1位(2003年)

《「貴公子フェレーロ、やっと手にしたビッグタイトル◇第2弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「ロディック、ギルバートと手を組み栄冠◇第1弾 2012引退シリーズ その1」はこちら》

《「ロディックに「フェデラー」という壁が立ちはだかる◇第1弾 2012引退シリーズ その2」はこちら》

《「フェデラー最大の被害者となったロディック「自分がどう感じるかが重要」◇第1弾 2012引退シリーズ その3」はこちら》

【明日12月4日(火)は、今年のフェデラーについて振り返ります】

(2012年12月3日18時05分)

その他のニュース

7月19日

第1シード 逆転負けで決勝進出逃す (15時53分)

快勝でツアー4度目V王手 (14時42分)

二宮真琴組が内島萌夏組を下し決勝へ (13時39分)

景山裕己/山口司紗組 35歳以上混合複V (13時02分)

弟が金星、セルンドロ兄弟 揃って4強 (11時27分)

アルカラスに次ぐ勝利数で4強 (10時14分)

坂詰姫野 逆転勝ちで4強 (8時58分)

ジャパンOP 前年王者が出場決定 (7時56分)

7月18日

坂本怜 ”侍パフォーマンス”はあり? (21時00分)

全チーム餃子貰える大会!優勝で250個! (20時50分)

世界10位 逆転勝ちで4強 (19時12分)

快勝で今季3度目の4強入り (18時06分)

二宮真琴組 ストレート勝ちで4強 (14時44分)

島袋将ら 日本勢3名が8強入り (13時29分)

初中級〜中級!男子シングルス大会開催 (13時00分)

元世界2位「自分を第一に」休養発表 (11時27分)

弟の敵討ち果たし8強 (9時04分)

フェデラー、ナダル施設を訪問 (7時27分)

7月17日

アシックス新作シューズイベント開催~GEL-CHALLENGER 15~ (16時59分)

第2シード撃破の番狂わせで8強 (15時54分)

世界10位 ツアー80度目の8強 (14時54分)

シャポバロフ 完勝で初戦突破 (13時56分)

世界1位 疲労蓄積で大会欠場 (12時58分)

内島萌夏 複で4強 (11時01分)

世界13位 2ヵ月ぶりツアー白星 (9時54分)

元世界5位が引退発表 (8時33分)

【動画】 コバチェビッチが第1シード ルブレフ撃破!勝利の瞬間! (0時00分)

【動画】 決勝進出を決めたシャポバロフのサービスエース (0時00分)

7月16日

錦織圭・シナーら 全米OP出場選手一覧 (21時14分)

大坂なおみら 全米OP出場選手一覧 (19時43分)

逆転有罪で4年間の出場停止 (18時13分)

40歳以上限定 ミックスダブルス大会 (14時15分)

40歳以上限定!男子ダブルス大会開催 (14時00分)

34歳ゴファン 若手下し復帰後初白星 (12時43分)

40歳ワウリンカ 母国で初戦敗退 (11時06分)

綿貫陽介 2週連続で初戦突破 (9時59分)

坂詰姫野が伊藤あおいに完勝 (9時12分)

大坂なおみ 2連続で全米OP出場決定 (8時17分)

錦織圭 4年ぶり全米OP出場へ (7時34分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!