男子テニスで世界ランク1位のJ・シナー(イタリア)が22日、全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)開幕前の記者会見に登場。24歳にして四大大会で4度の優勝を誇り、今大会連覇がかかるシナーは若い頃「200位以内に入らなかったらテニスを辞める」つもりだったことを明かした。
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24歳で世界ランク1位のシナーは、昨年の全豪オープンで四大大会初優勝を遂げると、同年の全米オープンで初優勝。今季は1月の全豪オープンで連覇を果たし、6月のウィンブルドンでは決勝でアルカラスを破り初優勝を遂げている。
今月行われた全米オープンの前哨戦となるシンシナティ・オープン(アメリカ/シンシナティ、ハード、ATP1000)では、世界ランク2位のC・アルカラス(スペイン)との決勝を第1セット0-5としたところで体調不良により途中棄権し準優勝となっていた。
この日行われた会見でシナーは現在の体調について語った。
「まず、ここに戻ってこられてとても嬉しい」
「素晴らしい大会だ。今シーズン最後のグランドスラムなので、モチベーションは非常に高くなっている。体調も良好だ。ほぼ回復した。まだ100パーセントではないが、数日中に回復を目指していて大会までにはすべて順調に回復するはずだ」
また、最大のライバルであるアルカラスについても語った。
「ライバル関係にあるのは素晴らしいこと。スポーツにとっても、個人的な視点から見ても良いことだ」
「今のところ、僕とカルロス(アルカラス)は大きなトロフィーを分け合っているが、同時に状況は変わることもある。何が起こるか分からない。素晴らしい選手がたくさんいるので、決勝に進出するのは非常に難しいことた」
「今はお互いをより深く理解しているので、とても戦術的なゲームになるんだ。彼は以前とは違う方法で試合に臨み、僕と僕のチームも同じだ」
「僕らは全く違うタイプの選手だ。ゲームスタイルも違う、コート内外での振る舞いも違う。僕らの唯一の共通点は、一生懸命練習することだ(笑)」
さらに、若い頃自身のキャリアにどのようなイメージを描いていたか問われると次のように明かした。
「何と言ったか今でも覚えている。若かった頃、両親に『もし23歳か24歳で、ランキング200位以内に入らなかったら、もうテニスを辞める』と言ったんだ。今のお金では無理だから。大会を回るにはかなりの費用がかかる」
「若い時は夢を口にするだけで、それを信じることさえできないんだ。『世界一になりたい』とか『グランドスラムで優勝したい』なんて、時々言っていた。本当に夢のようだった。今の自分の立場にいられるなんて、夢をはるかに超える経験だ」
「でも今は違う。今は自分の可能性を理解している。うまくプレーすればトーナメントに勝てると分かっているので、視点も違う。でも若い頃は、いつかトップ100位以内に入ることができたら最高に幸せだろうとしか思っていなかったから、今は全てが大きなプラスアルファなんだ」
第1シードとして全米オープン2連覇を狙うシナーは、初戦で世界ランク87位のV・コプジバ(チェコ)と対戦する。
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